第21回九州音楽コンクール

2019/03/24

コンクール

目標を持って向上したい気持ちから、ダメ元で10年くらい振りにコンクールを受けてきました。

実は、久々過ぎてコンクールを受けるのがとても怖かったのですが、結果は気にしない!自分の成長の為に挑戦する!と決めて思い切って申込、1月から生徒としてレッスンにも通い始めました。

選んだ曲はイザイのソナタ。

私にとって大変難しい作品で、自分への挑戦でした。

少し弾けるようになってきたと思えば突然暗譜が飛んだり、練習すればする程下手になっているような気がしたり、弾いても弾いても何も進んでいないように思えたり…

準備期間中は辛かった時もありましたが、

毎晩練習の後には、挑戦させて頂ける事、審査員の先生方やお客様に演奏を聴いて頂ける事など、様々な事に対して感謝の気持ちが自然と湧いてきて、明日も頑張ろうと思うのでした。

毎日こんな気持ちになるなんて、学生時代にはなかったように思います。


コンクール前の数日は練習だけに集中し、前日の夜に新幹線に乗って熊本入り🚅

移動中は何度も何度もこわいところを中心に、繰り返し頭の中で演奏していました。



事前にミュートをつけて練習させて頂くことをご了承頂き、熊本駅から車で5分くらいの場所にあるANAクラウンプラザホテルさんにお世話になりました。

メッセージも書いていてくださりあたたかいおもてなし。

箱の中身は焼き菓子でしたが頂くのを忘れてしまったのが心残りでした💦




ベッド横の大きな鏡前に譜面台と携帯用ヨガマットをひいて練習🎻
練習の合間には必ずストレッチです。

 

練習はミュートを装着して指板側でゆっくり弾いたので、おそらく誰にも分からない音量でかなり静かに弾けました。

でも、これだと右手の確認に不安が残ったので、ホテルステイの時にもしっかり弾きたければ、貸しスタジオかカラオケ店に行くと良いですね🎤

私は、譜面台やらヨガマットやら色々詰め込んだ20kg近いスーツケースとヴァイオリンを持った移動で疲れていて、なるべく体力温存したかったので部屋でひっそり弾いていました。


翌朝、緊張から朝ごはんが喉を通らず…。
アボカドとベビーリーフ、オリーブオイルをつけたパンを少しだけ、何とか食べる事が出来ました。

コンクール会場は駅前のくまもと森都心プラザホール。

コンクール開始前に9:00からの30分間と、部門と部門の間の休憩時間に10分程ホールで音出しが出来ました。

控え室はなく、音出しの後はそのまま本番まで待ちます。


12時前くらいに一般の部の演奏が始まったのですが、調弦をして真っ暗な舞台袖で待っていると突然大音量で自分のお腹が鳴り出しました🤫💦

ケースに入れていた演奏前に食べる用のチョコレートを食べ忘れていたのを思い出し、一かけら口に入れようと思ったら出番が来てしまい、仕方なくお腹を鳴らしながらステージへ(笑)💦

喉が渇いて渇いて空腹でたくさん水を飲んでいたせいもあり、お腹の音は空気など全く読まずにスフォルツァンドでイキナリ鳴ります。

コントロール不可能!!

おまけに、ステージ上で熱いスポットライトを浴びた瞬間にガット弦が思い切り緩んでしまったようで、それは経験のない程の狂いようで……演奏中の音程の違和感に音楽に完全に入り込むのが難しかったです。

どんなに評判の良いナイロン弦を試しても、音色がどうしても気に入らずガット弦のオリーブに戻してきたのですが、今回改めて弦について考え直さないといけないのかなと痛感しました。


演奏後の審査の待ち時間に、今回は残念だった事と自分で感じた反省点を先生にメール。

結果発表では、やはり金賞、銀賞、銅賞の受賞者発表に私の名前は呼ばれず、落ち込んでいたところ、

最後に最優秀賞受賞者として私の名前が呼ばれ、驚きと感激でステージでは涙ぐんでしまいました。

涙をこらえて一番左で下を向いてるのが私です。

先生方からの講評では調弦の狂い方には触れず、表現力など演奏を褒めてくださるお言葉に感激いたしました。

本当にありがとうございました!

全部門の参加者831名の中から最優秀賞、審査員特別賞に選ばれた数名が参加できる受賞者コンサートに私も出演させて頂けることになりました!

5/25(土)に1800人以上収容できる残響2秒の素晴らしいホール、熊本県立劇場で演奏させて頂きます。

この時には、自分に出来る最高の演奏でお客様にも安心して聴いて頂けるよう、そして心に幸せと感動をお届けできるよう、今回の学びを生かしてしっかり準備いたします!